都議選で自民党は"史上最低"21議席の惨敗、7月の参院選では36年ぶりに再び「山が動く」のか

7月の参議院選挙の前哨戦として注目された東京都議会議員選挙は6月22日に投開票され、小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会が31議席を獲得し、第1党となった。
一方、自民党は過去最低となる21議席の惨敗で、第1党から転落。公明党も9回連続の全員当選を逃した。ただ、都民ファ、自民、公明の「知事与党」は過半数を維持した。
他方、国民民主党と参政党が初議席を獲得するなど躍進。42人の候補者を擁立した石丸伸二氏率いる「再生の道」は議席ゼロに終わった。
自民幹部「参院選には直結しない」
今回は12年に1度となる都議選と参院選が「同時実施」となる選挙戦とあって、各党・各政治団体は参院選をにらんだ総力戦を展開した。12年前は自民党が全員当選し、その後の参院選も圧勝。一方、36年前は当時の社会党が大躍進し、同党の土井たかこ委員長が「山が動いた」と語ったように、自民が参院で過半数を失って他党との連立を余儀なくされ、いわゆる「55年体制」崩壊のきっかけとなった。
そうした過去の歴史も踏まえて、自民党は木原誠二選挙対策委員長が「選挙結果の要因はこれから都連で分析する。出口調査では『政治とカネの問題を重視した』という都民が相当程度いたことは重く受け止めなければならない」と指摘した。
ただ、参院選への影響については「都議選の結果が、参院選に直結するものではない。都議会と国政はまったく違うもので、参院選は国政の行く末を決める非常に重要な選挙であり、しっかりと戦っていく」と語った。
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