大飛躍の国民民主「石丸伸二支持層」が支えた根拠 若年層から支持された国民民主に見た"デジャブ感"

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分析対象データとして、衆院選前の2024年10月17日から26日にかけて「衆院選」をキーワードにヒットした動画のうち、再生回数が多い順に200本を収集しました。また、各動画から関連度順に最大100件のコメントを抽出し、合計1万7885件のコメントを分析対象としました。

比較対象として、今度は都知事選前の2024年6月20日から7月6日までの間に「都知事選」に関連する再生回数上位の動画200本も同様に収集し、各動画から最大100件のコメントを収集、合計1万9153件を分析しました。

まずは、衆院選関連動画について、動画タイトルに基づき各党や代表者名が含まれているかどうかで党ごとに分類し、獲得議席とあわせて可視化を行いました。

その結果、現政権である自民党関連の動画数が最も多い一方で、国民民主党関連の動画が次に多く、同党への注目度が高いことが示されました。また、れいわ新選組、参政党、保守党なども、獲得議席数に対して高い再生数を得た動画が多く、一定の関心を集めていることがわかりました。

ただし、小規模な政党やその支持者は、大手メディアでの露出が限られているため、SNSやYouTubeなどのプラットフォームを積極的に活用して情報発信を行っていると考えられます。これにより、オンライン上での視認性が高まり、関心を集めることで動画の再生数も増加している可能性があります。

グラフ
YouTubeへの動画投稿件数と獲得議席数の可視化(筆者作成)

ネットで不人気の自民党と、高い支持を得る国民民主党

続いて、衆院選データセットに含まれるそれぞれの動画コメントについて、アメリカ・オープンAIの大規模言語モデル(LLM:膨大なテキストデータから学習し、人間の言語を処理する)「GPT-4o-mini」を活用し、各コメントが人物や団体名に対してどのようなスタンスを表明しているか、またその理由について一件ずつ抽出しました。

なお、LLMによる自動判定であるため、一部に誤りが含まれる可能性もある点には留意が必要です。

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