台湾で続々とユニコーン企業が出現している理由 過去10年間でスタートアップ企業が倍増

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発展のスピードが他の市場よりも速く、チャンスも大きいと指摘。方頌仁氏も同様に、次に注目する投資先として、材料や無線通信などのディープテックをテーマに挙げている。

キープレイヤーは半導体とAI応用

2つ目のポイントは、AIの応用があらゆる分野で見られることである。今回選ばれた新興企業のほとんどが、AIを標準装備している。例えば、2015年に設立された偲倢科技はAIを用いた欠陥検出ソフトを開発し、鉅怡智慧はAIによる画像式生理情報測定ソフトを提供している。

また、MoBagelはAI技術を使って企業のデータを分析・予測を行っている。このように、バイオテクノロジーや製造業など、さまざまな分野でAIを応用する新興企業が市場に参入しているのだ。

「AIはすでに不可欠なツールである」と范秉航氏は強調する。そしてAIが新興企業にとって重要な存在であることを指摘しているのだった。

また、今後の投資家の資金はAIに集中するだろうとも述べている。フィナンシャルコンサルティング会社のFINROのレポートによれば、世界のAI関連新興企業の平均収益倍率は40.6倍で、AI新興企業が年間100万ドルの収益を上げた場合、その企業の市場評価は4060万ドルに相当するとしている。これはSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)企業の5倍の規模である。

范氏は、台湾でも同様の現象が見られる理由として、投資家がAIによるビジネス成長性に期待していることを挙げている。そして、どのような応用方法が競争力を持ち、魅力的かという問いに対しては、台杉投資の翁嘉盛総経理は「半導体とAIの応用がキープレイヤーとなり、さらにバイオテクノロジーや製造分野における応用にも投資する」と答えている。

3つ目のポイントは、半導体が依然として台湾の強みであることだ。邱徳成氏は、半導体新興企業の応募数が8社にとどまった理由として、業界はすでに成熟しており、資本需要が高く、参入障壁が高いことを挙げている。

即思創意、欧姆佳科技、奔馳科技、振生半導体、奕微科半導体は、IC設計を主な業務としており、半導体分野の新興企業が依然として高い競争力を持っていることを示している。

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