忙しい時つい見失いがちなビジネスの鉄則とは 起業家として大成功したミュージシャンの教え
人は誰しも、それぞれの物差しで自分を評価しているものだ。
それは「お金をどれだけ稼いでいるか」というシンプルな物差しかもしれないし、「どれほど多くの人の人生によい影響を与えることができたか」ということかもしれない。
自分にとって一番大切なものは?
価値観が異なるわけだが、シヴァーズの場合はそれが、「人の役に立つものをどれだけつくっているか」だったわけだ。
一方、なにかをつくる際には、自分の想像力を発揮したいとも考えているそうだ。そうでないものは、つくりたくないとも。そして、そのような信念があるからこそ、こうも提案するのだ。
この点を事前に知っておけば、他人が求めてくる物差しに振り回されることなく、「自分にとっていちばん重要なこと」に注力できるようになるからだ。
さて、ここまでお読みいただければ、冒頭で「音楽産業の枠を超え、ビジネス全般に応用できるものばかり」だと述べた理由をご理解いただけるのではないかと思う。
たしかに、ここに展開されているのは「ひとりのミュージシャンが自分の音楽を広めるためにやったこと」の顛末である。
しかし、シンプルかつ情熱的に書かれた文章の根幹をなすものは、ビジネスを行ううえで必要不可欠なものばかりだ。
だからこそ、これから起業したいと考えている人、いや、それだけではなく、すべてのビジネスパーソンにとっての指針になるのである。
しかもスラスラ読めてしまうこともあり、何度でも読み返したくなるはずだ。
事実、私は数カ月前に本書が発売されてから、すでに3回ほど読み返している。
そこまでする必要はないのかもしれないが、ぱらぱらとページをめくり、目についた部分を読むだけでも「なんとなく力が湧いてくる」からだ。
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