忙しい時つい見失いがちなビジネスの鉄則とは 起業家として大成功したミュージシャンの教え
結果的に成功にたどり着いたことを「まるで、ヒットソングを書いたみたいだった」と形容しているのも、そこにたどり着くまでのプロセスが決して順風満帆だったわけではないからなのだろう。
ヒットしなければ、切り替える
たしかに音楽業界では、ソングライターが書いてきた100曲もの曲のなかのひとつが突然、人々の心をつかんでヒットすることがある。
理由は説明しづらいが、いろんな偶然が重なったり、いくつもの要素が魔法のように組み合わさったりして、大勢の人に愛されるようになるということだ。
そしてヒットが生まれると、それまで閉ざされていた扉が突然大きく開き始める。
では、シヴァーズがこの経験から学んだ教訓とはなんだろう?
ビジネスパーソンはみな、多くのアイデアやプロジェクトを抱え、それらが成功することを望んでもいるだろう。
しかし、もし成功しなかった場合、そのまま売り込みをかけてはいけないとシヴァーズは言う。
いつまでもそこに執着するのではなく、改良したり、新たなアイデアを生み出したりすることに時間を使うべきだからだ。
その結果、肯定的な反応が多かったなら、そのまま前進すればいい。だが、手ごたえが感じられないのだとしたら、勝ち目の薄い戦いのために貴重な時間を費やしてはならないのだ。
大きな手応えが感じられるまで、改善すること、新しいアイデアを生み出すことを繰り返す――。それこそが重要なのである。
シヴァーズは、「なにか大きなことがしたいけれど、お金がないから動き出せない」と考えている人には注意が必要だと指摘する。
なぜならそれは、「誰かの役に立ちたい」のではなく、「大きなことをする」というアイデアに夢中になっているにすぎないからだ。
なるほど、そこは重要なポイントだ。「なにかやりたい」「大きなことがしたい」というような漠然とした思いのまま起業に向かう人は少なくない。
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