売上増を目指すならパワハラ上司をどうにかしろ 「当たりのキツイ上司」への対応が最優先課題に
「君は営業に対する熱意が高く、ずいぶん優秀だから、仕事に求める水準が非常に高い。ただ、その水準をそのまま部下に求めると部下は潰れてしまう。君は他の人と比べて優秀だからこそ、その点は留意してくれよ」
その結果、マネージャーは態度を改め、その後は離職者が出なくなり、仕事のキャパシティも増えたため、売上が堅調に伸びています。
「頭の回転が速すぎる上司」への対応
また、顧問先の会社の支店長は、部下の話を頻繁にさえぎって話す癖があり、それによって部下から「まともに話を聞いてもらえない」「自分の気持ちを分かってくれない」といった印象を持たれ、それが原因で複数の部下が離職していました。
そのため、受注可能量を増やせず、これ以上仕事を受けられないことから、営業活動はストップさせている状況でした。
そこで、私から次のように指導させていただきました。
「○○さんは頭の回転がかなり速いです。だからこそ会話のペースが速くなり、共感が疎かになりやすい。それだけ頭がいい人ですから、ペースを相手に合わせて、相手の話をさえぎらず、共感しながら話を聞くこともできると思います。いかがでしょうか」
そうお伝えすると、支店長は話の聞き方を改めてくれました。それ以降、離職者もずいぶん減り、採用して人が増えた分だけ受けられる仕事の量が増えました。
その後、営業活動を再開し、支店の売上をさらに伸ばしておられます。
このように、離職者が減ることで売上が伸びたケースは数多くあります。
今後は、売上拡大のためには離職率を下げることがますます重要になるでしょう。
そして、そのために上司の関わり方を改めてもらう場合は、上記のように相手の優れた点を伝え、その点を強調しながら改めるべき点を指摘することで、相手のプライドに配慮することです。
こういった伝え方をせずに改めるべき点だけを指摘すると、反発されたり、へそを曲げてしまって言うことを聞かなくなったりするおそれがあります。
何かを改めるよう指導する際は、プライドへの配慮が鍵を握ります。
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