"期待"の女性管理職が次々辞めてしまう「なぜ」 真の女性活躍のために必要な「3つ」の取り組み

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(2)柔軟な働き方の実現

「管理職になった以上、男性と同じように働いてもらう」などとすべきではない。個人ごとに事情が異なるのだ。在宅勤務や時間給、フレックスタイム制度を積極的に導入し、仕事と家庭の両立をしやすい環境を整えるべきだ。

(3)キャリアパスの明確化

女性管理職のさらなる昇進の道筋を明確に示し、必要なスキルや経験を積む機会を積極的に提供する。対話を重ね、丁寧に説明する必要があるだろう。評価基準を透明化することも大事だ。「機会は平等に、評価は公正に」である。公正な昇進の文化を醸成することは、健全な組織作りに不可欠な要素だろう。

「女性活躍促進」は企業の最重要課題

女性管理職の退職は、組織に与える影響がとても大きい。なぜなら、

「やっぱり当社は古い体質だ」

「あんな優秀な女性でも管理職が務まらないなんて、会社がダメな証拠だ」

とレッテルを貼られるに違いないからだ。よほどのことがない限り本人の問題とは受け止められない。これは単に女性の問題だけではなく、組織の多様性や創造性、さらには企業の持続可能性にも関わる重要な課題だ。

超少子高齢化の時代に向けて、企業はどのように生き残っていくのか? 企業ごとにいろいろな施策を打ち出している。しかし「女性活躍促進」が最重要課題のひとつであることは間違いない。

表面的な数字合わせではなく、組織の根本的な変革が必要だ。容易なことではないが、この課題に真摯に向き合い、解決策を見いだしていくことが、すべての企業に求められている。

女性管理職等割合の推移
横山 信弘 経営コラムニスト

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よこやま のぶひろ / Nobuhiro Yokoyama

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。『絶対達成マインドのつくり方』『絶対達成バイブル』など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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