「夢がない子」に大人ができる3つのアプローチ 子どもが持っている時間軸は「現在」だけだ

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また、家族旅行を計画するのであれば、それを2025年度の家族の夢と設定し、子どもも巻き込みながら準備をしていきます。すると、こうして夢が実現していくのだなと子どもが肌で感じることができます。

(2)子どもには目先の目標設定だけを示していく

前述したとおり、子どもは時間軸がまだ未成熟であるため、遠い先の話(目標や夢)をしてもピンときません。ですから、近いところで目標を設定していきます。

一番簡単なのは、例えば「10分以内に〇〇ができるかどうかタイマーで試してみる」です。まるで時間制限があるクイズのようにします。これも10分でどこまでできるかという目標になります。また、今日やるべきタスクができるかどうか「項目を見える化」させていくことも、目標を作ってそれをこなしていく作業になります。

このように、「目先の目標を作って、すぐに達成する」形式を作ってみてください。すぐにできることであれば、たとえ幼い子どもでも乗ってきます。その後、年齢が上がるにしたがって時間軸は自然と伸びていくため、少し先の目標設定に変えていきます。

子どもが把握できる時間設定

では、どれくらい先の時間設定なら子どもは把握できるでしょうか。筆者の経験では、個人差はありますが、小学生であれば平均して男子は小5、女子は小3なら今日、明日程度までは把握できます。男子は中2夏、女子は小5なら1週間先までであれば把握できます。それ以降、男子で中2の9月、女子で小5になると1カ月先の予定も把握できるようになります。このように子どもの時間軸認識レベルに応じて設定してみてください。

(3)“ナビゲーション”マップで「見える化」させる習慣

上記の(2)で大方の年齢別の目安を出しましたが、これは成長の過程で徐々に時間軸が伸びていくことを示しています。しかし、それを前倒しにして時間軸を作っていくことが可能です。その方法が、ナビゲーションマップ方式です。

カーナビやGoogleマップを使ったことのある方はわかると思いますが、まず目的地を設定します。すると、いくつかのルートが出てきます。カーナビでは、一般道路か有料道路優先か、Googleマップであれば車、電車、歩く、タクシー、自転車などさまざま出てきます。そして、自分の交通手段を設定するとルートが表示されます。そして移動開始です。

この移動は、目的地に向かって進んでいます。今、自分がどこにいるのかがリアルタイムで“いつもわかる状態”になっています。途中でそのルートに障害があったり、道を間違えたりしたら、ルート変更されます。しかし、やがて目的地に到着します。

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