社会人の「学び直し」学生時代との大きな違い4つ 勉強すべき分野は「2つの目的」が重なる領域だ

✎ 1〜 ✎ 327 ✎ 328 ✎ 329 ✎ 330
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

つまり、仕事面において職業人として成長を狙い、尚且つ自分の人生のクオリティーを上げ、より上質な人生を歩むために勉強をする、ということである。

そう考えると、自ずと「何を勉強すべきか」は見えてくる。

キャリアの向上のための勉強

キャリアの向上に寄与する分野と人生のクオリティーを上げるための分野だ。

前者のキャリアの向上のための勉強には2種類あると考えている。

1つ目は自分のキャリアの軸を形成する長期的な目線、そして2つ目は世の中のトレンドを見据えた情報と常識のアップデート、つまり、より短期的な目線だ。

前者は例えば自分が経理分野のキャリア形成を図るのであれば簿記や税務、会計士試験等の専門資格への挑戦だし、法務分野であれば司法試験などへの挑戦だ。

これらはいずれも長期的な視野に立って、自分のキャリアにおける軸を形成することを狙ったものであり、仮に資格試験に合格したからといってそれで終了ではなく、その後の定期的な知識のアップデートや継続した学びは必須だ。

社会人における勉強の目的が試験の合格ではなく、「成長」であるが故に、合格で終わり、というわけではないのは明白だ。

つまり、この分野においては自分の中の成長や進化、自分のレベル感を図るために試験や資格を活用しつつも、ゴールはそこではなく「長期的な継続性」こそ重要なのだ。

前回のテーマであったMBAの取得もこの一例だ。

MBAを目指すには、受験以前から経営学はもちろんのこと、キャリア面での実績や成長、GMATという試験対策の勉強やTOEFL対策などが必須だし、それらの実績や点数が高いことに加えて、そもそも大学での成績が宜しくないと上位校では書類の段階で落とされる。

そして当然のことながら卒業後のキャリア形成のほうがより重要なのは言うまでもない。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事