グレーにもいろいろな「色」がある
グレーの中でも、スウェットのような杢グレーなのか、シルバーに近いアイシーグレーなのか。はたまた、アスファルトのようなコンクリートグレーなのか。グレーを1つとったって、「好き」を突き詰めていくことが、結果、「自分らしさ」を掘り起こすことになると思います。
江戸の町民に愛された、いわゆる「ねずみ色」は、100種類以上あったともいわれます。それに加え、フランスの伝統色なんかも加わると、その数は無限……。そこから1色を、といわれると、大海に沈んだ針1本を探すような気になってきます。
とはいっても、ボタニカルダイ(天然染め)を含む染料で作れるグレーは決まっているわけで、これ、という1色、2色がピックアップできれば、毎日のコーディネートもクローゼットもかなり整頓されるはず。
昨今、「イエベ」「ブルベ」と肌の色を分別し、さらに、パーソナルカラーなる系統立ても生まれましたが、私は、好きな色は、自分が心地良いと思える色で良いと思います。
肌色やパーソナルカラーから、グレーはご法度の場合だって、例えば色味を選ぶ、リップの色で調整する、胸元にパールの白い光を足す、といった着こなしで、引き寄せられるのです。
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