2つめは、多量に生まれた生物種の中で、時の環境に適応したわずかな種だけが自然界に選ばれ、生き残るフェーズだ。それ以外の種は淘汰される。
たとえば首の長いキリンは、アフリカの草原で高木のアカシアの葉を食べることができた(アカシアは栄養価が高い)。
他にアカシアを食べることができるライバル種がいなかったので、キリンは現代まで生き残ったという説が根強い。
アフリカの環境に、キリンは選ばれたのである。
企業でいえば、多様な技術・アイデア・ビジネスモデルの中でも、顧客ニーズなど時のビジネス環境にマッチした企業だけが選ばれ、他は淘汰されていくということだ。
生き残った企業は「社会的正当性」を得ていく
【「VSRSプロセス」のフェーズ3】「維持」(Retention)
一定の自然環境の中で生き残った生物種は、そこで維持され、我が世の春を謳歌するのが3つめのフェーズだ。
企業でいえば、その市場環境にマッチして生き残り、「社会的正当性」を得た企業は業界の主力企業となり、業績も向上する。
ベンチャー企業の「社会的正当性」の獲得は、たとえば株式の市場公開(IPO)という形で結実する。
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