「経営」も「宗教」も本質理解できる"超スゴい理論" 「センスメイキング理論」って知っていますか?

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ビジネスパーソンたち
「宗教」と「優れた企業経営」を理解するうえで最重要理論のひとつ「センスメイキング理論」について解説する(写真:metamorworks/PIXTA)
「宗教」と「優れた企業経営」には実は共通点があり、「現代の強い企業」は、いい意味で「宗教化」していく
それらの主題をもとに、世界の宗教事情に精通したジャーナリストの池上彰氏と、『両利きの経営』の解説者で早稲田大学教授の入山章栄氏が語り合った『宗教を学べば経営がわかる』が発売された。
同書の内容を再編集しながら、「宗教」と「優れた企業経営」を理解するうえで最重要理論のひとつ「センスメイキング理論」について、入山氏が解説する。

「宗教」と「優れた企業経営」には共通点がある

宗教と優れた企業経営に共通点はあるのか。あるとすれば、それは何なのか。

『宗教を学べば経営がわかる』では、この論点から池上彰さんと縦横無尽に語り合った。そして、「両者は本質的にほとんど変わらない」という結論に至ったのだ。

「同じ目標・信念を持つ人たちが集まり、その動機づけを持って共に行動する」という意味で、宗教と優れた経営に何ら変わりはない。

今後はさらに不確実性が高まり、複雑になり、正解のない時代となる。

この不透明な世界では、どんな人も何かしら「自分が信じる、腹落ちできる心の拠り所」を欲する。それは企業経営も同じはずだ。

その点で、よく考えれば、宗教は数千年におよぶ歴史のなかで人類が培ってきた「心の拠り所」としての、叡智の結晶だ。

だからこそ、これからは「いい意味で宗教的な企業」が求められるのだ。

そして世界の経営学では、この「腹落ちできる心の拠り所」の重要性を説明する経営理論がある。池上さんとの対談を通じてこれらの視点を結びつけることで、「新たな知見」が浮かび上がってきた。

以下、池上さんとの対談から得た、世界の経営理論とそこから見える宗教との共通性を解説したい。

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