「節約を趣味にする人」がやっている超楽しい発想 「お金を使わない喜び」はこうして追求する

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筆者はそこまで求道者にはなれないので、マイルは積極的には貯めないし、ポイントも自分の生活スタイルに合ったものに絞る。節約が趣味としても、不得意なことまでしなくてもいいし、逆に多すぎる節約情報はノイズとして遮断したほうがすっきりする。

前にこの連載で食費節約について書いたが、料理が苦痛な主婦だってごまんといる。そういう人は無理に毎食手作りせずに、1食500~600円程度の宅配食を試してみるのも悪くない方法だろう。やってみて楽しい節約だけを、趣味として取り入れればいい。もちろん、マイルやポイントを貯めるのがことのほか楽しくてたまらない人は、どんどんその道を追求してほしい。

自分に向いているお金の生み出し方を選ぶ

5 やっぱり節約は苦手だという人の場合

結局のところ、節約というのも手間がかかるものだ。人には得手不得手があり、料理や家事が苦手な主婦(主夫)ならそこに労力をかけるよりも、どんどん働いて収入を増やしたほうがいいかもしれない。

ちょうど10月から最低賃金も上がるし、そうでなくても時給を上げなくては働き手を確保できないのが今の日本だ。また、社会保険加入対象となる企業の規模が、従業員数101人から51人以上に拡大されたばかり。健康保険・厚生年金に加入すると手取りが減って働き損だとかなんだと騒がしいが、年収106万円を超えないようにと考えるのはこの物価高時代に現実的ではない。食費が上がり、サービス利用料が上がり、電気代もガス代ももっと上がっていくというのに、あえて収入を抑える行為に意味がないからだ。

目減り分を取り返すくらいにより働いて収入を増やす。それに尽きる。パート・アルバイトで働く人の多くは社会保険加入へという流れは、今後も止まらないだろう。そうであれば余計にもっと高い時給の仕事を選んで、しっかり働いたほうがオトクに違いない。

節約だけが物価高の対抗策ではない。趣味として面白がれる人がすればいいことで、答えは人それぞれだ。自分に向いているお金の生み出し方を選んだほうが健全だ。できれば、楽しめる方法で。

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松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

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まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

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