外国人も絶賛「真田さんの英語力」本当に凄い点 「ネイティブ並み」とは違う説得力がある

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この差こそ「それっぱい」か「オーセンティック」であるかの、ごくわずかな差です。しかし鑑賞者にはそれが「決定的な差」だったのです。それほどに私たちは芸術のオーセンティシティというものには敏感な生き物で、それを狙って作り出せるのは、役者やクリエイターという一部の特殊能力を持った人だけなのです。これをAIによって置き換えるのは難しいでしょうし、そもそも置き換えるべき理由がないように思います。

AIの登場で英語の勉強の目的が変わるかも

一方、クリエイティブな作業でも、単純で時間ばかり浪費してしまう作業はAIが肩代わりして行くことになるでしょう。ビジネスの世界でも通知や議事録などはすでにAIが活躍を始めています。しかし、ここぞという人間力で勝負するような場面では、少々たどたどしくても生身の人間の存在が必要なのです。

そうなると、英語の勉強も少し目的が変わってくる可能性も。「意味さえ伝わればいいんだ」と、文法や発音に重点を置いてきたならば、そうした部分はAIによる支援を得ながらも、相手の気持ちを掴むような「自信のある話し方」を学ぶことが最終目的になっていくかもしれません。

翻って真田さんの英語はクリアに相手に言いたいことを伝えながらも、演技を通じて身につけた自信のある語り口で相手にオーセンティックな印象を残すことができるのです。

この能力で「SHOGUN」のハリウッドの制作チームを説得し、日本語によるセリフを採用させ、日本人のスタッフやキャストを起用することができたのだと思います。

デビット・ベネット テンストレント最高顧客責任者

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David Bennett

1979年にジャマイカで生まれ、カナダ国籍を持つ。カナダトロント大学大学院卒。早稲田大学にて日本語を習得、学習院女子大学大学院にて日本古典文学を学ぶ。東京でコンサルタントとして社会人キャリアをスタート。AMD社コーポレートバイスプレジデント、および同社のレノボアカウントチームのゼネラルマネージャーを務め、コンシューマー、コマーシャル、グラフィックス、エンタープライズプラットフォームなど広範な事業を手掛ける。2018年5月レノボ・ジャパン社長に就任、2022年6月から現職。古典文学が好き。

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