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キャリア・教育 #情報の捨て方

「共感ばかりしていると頭が悪くなる」の納得理由 自己成長できない根本的な問題が隠されている

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  • 山本 大平 経営コンサルタント、F6 Design代表取締役
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例えば、「コンサルを雇ったから安心」と考えるのは、「医者にかかったから安心」と同義です。それでは人生の舵を他人に渡すことになりますから。成長著しいクライアントほど、コンサルの提案を鵜呑みにしないものです。

何にでも言えることですが、決断し実行するのは「自分自身」だということです。弊社の仕事では「私たちはこう考えています。あなたならどう考えますか?」と聞いてくださるクライアントもいますが、この順序があるべき姿ではないでしょうか。

まずは自分たちで考えてみる。そしてそのうえで誰かの意見を聞いて、適切な情報をアップデートし、また考える。

そしてその情報の定義は、いわずもがな、知識になる情報ではなく、知恵となった洞察のある情報です。それが仕事や学びの場での「情報の捨て方」ではないでしょうか。

逆に、考えもせずに丸投げする企業は、どんなに成果を出してきたコンサルを雇ったとしても必ず失敗に終わります。なので、個人が他者の意見を求める際にも、「まず自分で考える」、つまり「コンサルを捨てる」が鉄則だと考えています。

「まず自分で考える」練習を

課題解決の際の思考法として重要なことは、次の2つです。 

まず、「WHY(なぜ)フェーズ」と「HOW(どうやって)フェーズ」を分けて考えること。ある問題の真因を特定するのが「WHYフェーズ」、解決策を考えるのが「HOWフェーズ」と捉えてください。 

みなさんは問題解決するにあたって、この2つのフェーズを明確に区分できていますか? 

例えば、話が噛み合わない会議は、9割方、このフェーズ固定がないまま会議が進行されています。WHYの話とHOWの話がごちゃ混ぜで議論されているのですから、不毛な会議になるのは必然です。

この話をシンプルにするために、例を挙げて説明しましょう。隣の人に「鉛筆、貸して?」と言われたとします。しかし、あなたは鉛筆を持っていません。

ここで、「ごめんなさい、鉛筆はありません」と答える人は、目的の本質を捉えていません。なぜ「鉛筆を貸して?」なのか。真因は「書くものを持っていないから」です。そのため、「鉛筆がないのでボールペンでもいいですか?」と応えられれば、相手の目的を達成できるかもしれません。

表面的な要求(=HOW)にとらわれず、その背後にある本質的な目的(=WHY)を理解した状態で、あなたなりのHOWを提案する必要があります。これらの所作が難解な課題でもできるようになってくると、思考の質が格段に上がっていきます。

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