人手不足でも技術活用進まない「日本の不合理」 政治は国民生活に直結した問題解決を議論せよ

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タクシーの運転手も足りない。このため、タクシーを捕まえにくくなっている。駅前であっても、雨が降っていたりする時には、いつまで待ってもタクシーに乗れない。

アメリカでは、AIによる無人タクシー

ところで、アメリカでは、すでに無人タクシーが実現している。アルファベット(グーグルの親会社)の傘下企業である自動運転企業ウェイモが、自動運転のタクシーを運営している。

カリフォルニア州のサンフランシスコでは、すでに実用化されて、市民の足になっている。そして、市民からは便利に利用されているようだ。これまでのところ、重大な事故の報告もない。

さらに、今年の10月には、テスラが「ロボタクシー」という完全自動運転の車を発表する。これは自家用車として発売されるのだが、持ち主が使わない時間帯には、ウーバーのサービスと同じように乗車サービスを第3者に提供することも可能になるようだ。

日本でも、こうした自動運転車が利用できるようになれば、事態は大きく変化するだろう。そもそも運転手が必要ないのだから、「運転手不足」という問題が、消滅してしまうわけだ。まったく夢のような話だが、世界の最先端では、それが現実になっているのである。

日本でも、そうした世界が実現することを強く望みたい。しかし、残念なことに、日本の現状は、それよりはるかに以前のところにある。

自動運転車が公道を走れる状態になっていないという技術的な問題だけではない。以下に見るように、技術的にはすでに可能になっているにもかかわらず、業界の事情で導入できないのだ。

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