謝ることを負けと考えてしまう人がおちいる悲劇 「日本人はすぐに謝る」は過去のこと
プロのコーチとして、これまでに2万人以上のリーダーを対象にコーチングやリーダーシップの指導をし、海外生活の経験も長い林健太郎さんは、「今の日本には『ごめんなさい』が不足している」と言います。「はい、論破」というフレーズを、子どもたちまでがおもしろがって使っている今の日本に必要なこととは?
※本稿は『「ごめんなさい」の練習』から一部抜粋・編集したものです。
「ごめんなさい」が不足している日本の社会
私は、高校時代をアメリカで過ごしました。また、コーチングの世界に入るときもアメリカで修業を積みました。
そのため、アメリカの「簡単に謝ってはいけない」文化の影響を受けていて、かつては「自分が間違っていないと思ったら絶対に謝らない」どころか、「自分が少しくらい悪くても簡単に謝るべきではない」と本気で思っていました。
日本とアメリカ両方の社会を見てきて感じるのは、今の日本には「ごめんなさい」が、かなり不足しているということです。「日本人は、すぐに謝る」などと言われてきましたが、それも過去のものになりつつあります。
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