ノルウェー「世界一美しいサッカー場」絶景に鳥肌 海と山に囲まれた漁村で唯一「異彩」を放つ場所
厳しい冬の時期、入り組んだ湾を切り裂くようにそびえ立つ険しい岩山には雪が積もり、曇り空でうっすらとしたブルーに包まれたロフォーテン諸島ならではの大自然の景観には畏敬の念さえ覚える。そこに赤色が映える小さなロルブーが可愛らしくちょこちょこと並んでいるギャップがたまらない。冬のロフォーテン諸島もとても好みだが、青空や花や緑も似合いそうなこの場所には、春や夏に来るのも良い選択肢かもしれない。
山頂を背にする一軒の黄色いロルブー
同じくレーヌ村で複数回通ったのがAnita's Sjømatという海鮮魚店。ノルウェー産のサーモンは日本でも有名だが、ロフォーテン諸島周辺は世界有数のタラの漁場でもある。新鮮なタラとサーモンを食べにこのお店を訪れた。特にタラのすり身を揚げたパテ、スモークサーモンと新鮮なレタスなどが入ったフィッシュバーガーは泣きそうなほど絶品だった。魚介たっぷりのシーフードチャウダーは寒い冬に飲むと身体が芯から温まる。
そして驚いたのは付け合わせで出ていたメカブ。海外であまり海藻の料理を見たことがなかったので、おそるおそる食べてみると新鮮な本物のメカブに感動。メインのバーガーやスープはもちろん、このメカブにこそ漁村の底力を見たような気がした。
あまりにも美味だったので食べ物のことばかりを書いてしまったが、本命はこちらのお店の隣にぽつんと建っている一軒の黄色いロルブーだ。赤いロルブーも可愛らしくて惹かれるが、この黄色のロルブーもまたロフォーテン諸島の自然にマッチしていてとても素敵だ。
このロルブーの背後に、山頂が鋭くとがった三角の大きな山がひとつ聳え立っているのもポイントが高い。ちょうどレーヌ村の展望ポイントと宿泊していたホテルの中間地点に位置しており、車で通るたび時間帯や天気によって印象が違って見えて、「ああ、また行きたい」という気持ちを抑えることが難しいほどこの場所が好きになっていた。
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