仕事の無理難題「できる」に変える2つのステップ 「原価半減プロジェクト」成し遂げた筆者が伝授

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

できない理由や制約条件が、新たな発想やブレイクスルーのヒントとなり、成功条件に置き換わることが多々あります。

制約条件の力を借りるために、原価半減プロジェクトのように、自ら極端な条件を設定することで、新たな発想を生み出し、ブレイクスルーを引き起こしていきましょう。

極端な制約条件を設定するコツ

限界や常識の枠を取り払う「問いかけ」を自らにしてみるといいでしょう。

例えば、
・大胆な問いかけ=
「原価を半減させるとしたら?」
「半分の人員で対応するとしたら?」
「半分の時間でやり遂げるとしたら?」
・極端な問いかけ=
「もし、3倍の発注が来たら?」
「もし、先輩たち3人が同時に育休を取ることになり、上司と2人だけになったら?」「この部品や、このプロセスをなくしたら?」

日々の小さいカイゼンの積み重ねも大切ですが、自分たちの限界や常識の枠を取り払うことで、抜本的なカイゼンを生み出すことを考えることも大切です。

・STEP 2 大マジメに解決策を考える

極端な制約条件を設定したら、次はそれをクリアするための方法、解決策を大マジメに考えてみます。具体的には、解決された状態と現状とのギャップを明確にし、そのギャップに対して「なぜ?」と問いかけてみます。

『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』書影
『トヨタで学んだハイブリッド仕事術』(青春出版社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

フレッシュな気分で、理想像と現状のギャップが大きい部分に、「そもそもなぜ現状はこうなのか?」と問いを立て、思考を加速させていくのがポイントです。

そのうえで、「どうしたら、できるのか?」と視点を変える問いかけを用います。その際、「なぜ、できないのか?」「なぜ、うまくいっていないのか?」というような「できない理由」や「できていない理由」を探す方向に行かないように注意します。

コツとしては、「もし、あなたが社長だったら、このギャップをどうカイゼンしますか?」

というように、「もし、いまの会社が『業界最大手企業』だったら?」「もし、10年後の自分だったら?」「もし、この制約条件こそが成功条件に変わるとしたら?」というように、柔軟な発想で視点を変えながら問いを立てていくのがポイントです。

森 琢也 株式会社クック・ビジネスラボ代表取締役、中小企業診断士

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

もり たくや / Takuya Mori

1984年生まれ。2007年より約10年間、トヨタ系大手自動車部品メーカーにて経営企画や事業企画に従事。2010年中小企業診断士試験に合格。翌年から複業にて、大手資格予備校中小企業診断士講座 講師をスタート。2020年に独立後は、経営コンサル事業にて、中小企業向け事業計画作成・実行支援を行い、補助金獲得総額5億円超、採択率90%以上を達成。また、研修事業では、大企業からの直接受注を中心に累計100社以上、参加者数6000人以上に研修を実施。複数の仕事(事業)を同時に取り組んできた経験も踏まえ、組織や個人の仕事の生産性向上を支援している。
https://lspcoaching.com

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事