通行無料も「トイレは有料」それどこの高速道路? ドイツ・オーストリア驚きの高速道路最前線

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SAでの食事は、日本ほどバラエティに富むわけではなく、地元ならではの名物が食べられる楽しみもないが、手早くお腹を満たすという意味では十分、満足の得られる水準である。

フードコートのメニュー。ドイツ・レーゲンスブルク近くのサービスエリアにて(筆者撮影)
フードコートのメニュー。ドイツ・レーゲンスブルク近くのサービスエリアにて(筆者撮影)

一般のレストランに入ると、注文してから料理が手元に届き、支払いを済ませるまでにかなり時間がかかる。日本のお蕎麦屋さんやラーメン屋さんのように「20分で済ます」ということが難しい。

その意味でも、SAでの気軽な食事は、日本からの旅行者には心理的にも時間的にもありがたいものだ。

ただし、ヨーロッパはいま、物価高である。簡単な食事と飲み物(日本のように無料の水やお茶は出ない)を取っただけで、1人15~20ユーロはかかってしまう。日本円に換算すると2400~3000円だ。

きちんと計算すると心臓に悪いので、旅行中はレートを過度に気にしないように心掛けた。

ドイツとオーストリアにある意外な「同じ標識」

ヨーロッパでは、国境を越えると新たに入る国の制限速度が、大きく表示される。高速道路の制限速度は、ドイツ、オーストリア、チェコの3カ国とも「時速130km」だった。

ドイツの制限速度を示す標識。これによると高速道路は時速130kmとなっている(筆者撮影)
ドイツの制限速度を示す標識。これによると高速道路は時速130kmとなっている(筆者撮影)

ドイツのアウトバーンは、速度無制限の区間もあるが、近年は州、あるいは走行環境によって速度制限が設けられることが増えており、時速130kmとなっている区間が多い。速度制限のないところも、時速130kmが「推奨速度」とされている。

あまりに速度が高いと、事故が起きたときの人体や道路への影響が大きいことに加え、燃費が著しく悪化してCO2排出量が増えるためである。

ドイツとオーストリアの道路標識で、共通していることがひとつある。それは、次のインターチェンジ(IC)で降りるとどんな観光施設や遺跡があるかを示す、イラスト入りの大きめの標識だ。しかも、色は白と薄茶色の2色のみで、施設・遺跡名だけがシンプルに書かれている。

「世界遺産 レーゲンスブルク」という文字とユネスコのマークが描かれている(筆者撮影)
「世界遺産 レーゲンスブルク」という文字とユネスコのマークが描かれている(筆者撮影)

とても地味で宣伝文句はいっさいないが、逆にそれが「どんな施設だろう?」と興味を掻き立ててくれる。ドイツもオーストリアも同じドイツ語文化圏ではあるが、標識の体裁までが統一されているのは意外な気がした。

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