ホンダ新「フリード」人気の秘訣は日本仕様の追求 販売好調、本質を変えないことが売れる理由

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新型フリードの7インチTFT液晶メーター
新型フリードの7インチTFT液晶メーター(筆者撮影)

こうした細やかな制御は自動化レベル3技術を有する「Honda SENSING Elite」(2021年「レジェンド」に世界初搭載)を開発する段階で得られた知見から誕生したというが、フリードをはじめ、この先のホンダ各車にも導入されるという。いずれにしろシステムへの信頼感は大きく向上した。

試乗モデルの燃費数値はカタログ値(WLTC値の総合)で21.3km/L。数値そのものでは競合他車がこれを上まわる部分もあるが、フリードは実用燃費数値が良好だ。筆者のテストでは18~19㎞/L台を記録した。残念ながら試乗はできなかったが、フリードにはガソリンモデルとして直列4気筒1.5L(118PS/14.5kgf・m)がある。トランスミッションはCVTでe:HEV同様にFFと4WDをラインナップする。

日本にベストマッチなサイズ感とラインナップは健在

新型フリードAIRの外観
新型フリードAIRの外観(筆者撮影)

フリードの車両価格は250万8000円~343万7500円。昨今のホンダ車は、どれも競合他車と比べると車両価格が高めだが、じつは装備を合わせて比較してみると横並びであることがわかる。

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フリードは5~7人乗りサイズのミニバンで、全長4310㎜、全幅1695~1720㎜、全高1755~1780㎜と短い全長とせまめな全幅で、使い勝手や取りまわしの良さを実現しつつ、全高を高くすることで室内の容積を稼いだ。3列目シートの居住性はボディ全長なりだが、2列シート仕様を含めてシートアレンジが豊富だ。

日本の道路環境にベストなボディサイズであること。ハイブリッド/ガソリンの両方で駆動方式を選べること。福祉車両扱いとなる「スロープ」モデルをラインナップする。3代目も2代目同様にユーザーから長きにわたって支持されるだろう。

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西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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