ホンダ新「フリード」人気の秘訣は日本仕様の追求 販売好調、本質を変えないことが売れる理由

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先代モデルとなる2代目フリード
先代モデルとなる2代目フリード(写真:本田技研工業)

2016年9月には2代目フリードに進化する(フリード・スパイクは「フリード+」に改名)。2019年10月にはSUV的に仕上げた派生モデル「フリード・クロスター」を導入した。ホンダが画策した直球戦略は見事にハマり、2代目は堅調に売れ続けた。2023年の販売台数は約7万7562台(日本自動車販売協会連合会調べ)と、モデルライフ後期にもかかわらず年間販売台数ランキング10位に食い込んだ。

2024年デビューの新型フリード

新型フリード e:HEV AIRのスタイリング
新型フリード e:HEV AIRのスタイリング(写真:本田技研工業)

2024年6月、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」が3代目に進化した。歴代フリードで支持されてきた短いボディ全長(4310㎜)と優れた小まわり性能(最小回転半径5.2m)を継承。さらに3列目シートを新設計し、シートアレンジを容易にした。加えて先進安全技術群である「Honda SENSING」を充実させ、家族の毎日を支えるコンパクトミニバンとして正常進化させた。

3代目フリードは、シンプルな見た目の「AIR」グレードと、SUV的要素を内外装に採り入れた「クロスター」の2本柱で形成し、高まるユーザーニーズに応えた。AIRは、ホンダのミニバン「ステップワゴン」の全長を10%程度小さくしたかのような相似形で安定のカタチ。対してクロスターは専用デザインの前後バンパーに加え、前後ホイールアーチの樹脂プロテクターと車体下部全周をブラックガーニッシュ(加飾)化でタフさを演出。各部に高輝度シルバー処理を施してコントラストも高めた。

アウトドアテイストな内外装が魅力のフリード e:HEV クロスターのスタイリング
アウトドアテイストな内外装が魅力のフリード e:HEV クロスターのスタイリング(写真:本田技研工業)

3代目の登場を待っていた買い換え組に加え、新規ユーザー層が積極的に関心を示したことで、3代目フリードの累計受注台数は発売から約1カ月後となる7月27日時点で約3万8000台を記録した。これは月間販売計画の約6倍にあたるという。

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