松山英樹も契約、住ゴム「スリクソン」急成長の訳 「期待されていない」存在から世界のブランドへ

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SRIXONのロゴがついたキャップをかぶる松山(写真:住友ゴム工業提供)

ほかにも、日本人選手でいえば、星野陸也や稲森佑貴、勝みなみなどもSRIXONのロゴのついたキャップやサンバイザーをかぶっている。ゴルフ愛好家なら、SRIXONがどんなブランドか知っているだろうが、ゴルフをしない人にとっては、ほとんど見る機会がないかもしれない。

いったいどんなブランドなのか、松山とゴルフ用品使用契約を結ぶ、住友ゴム工業株式会社スポーツ事業本部・ゴルフビジネス部・ゴルフクラブビジネスグループ部長、飯島賢一氏を取材した。

世界戦略ブランドの位置付け

SRIXONブランドの商標は住友ゴム工業株式会社が持ち、同ブランドのゴルフ用品を開発・生産・販売している。松山もゴルフボール、ゴルフクラブ、キャディーバッグなどを使用している。

住友ゴム工業が持っている主なゴルフブランドには、SRIXONのほかにXXIO(ゼクシオ)がある。アマチュアゴルファー向けの上質感のあるブランドのXXIOに対し 、SRIXONは世界戦略ブランドとしての位置付けとなっている。

ところで、住友ゴム工業といえば「DUNLOP(ダンロップ)」を思い浮かべる人が多いのではないか。

実際、DUNLOPは主軸のブランドであり、主要事業のタイヤでお馴染みの名前だ。世界展開するのであれば、グローバルで知られているDUNLOPのほうが、有利のように思われる。

しかし、そうはいかなかった背景があったという。

「当時、住友ゴム工業が所有している商標のうち、スポーツ用品の分類でDUNLOPが使えるのは、日本、台湾、韓国に限られ、アメリカを含めたほかの地域ではスポーツ分野で使用できなかったのです」(飯島氏)

飯島氏。松山がマスターズで優勝した時のキャディーバッグとともに(写真:住友ゴム工業提供)
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