松山英樹も契約、住ゴム「スリクソン」急成長の訳 「期待されていない」存在から世界のブランドへ
住友ゴム工業の2024年2月の中期計画進捗報告を見ても、スポーツ事業は3期連続増収増益。2023年の売上収益は1266億円で、2021年から1000億円を超えている。
この推進力にSRIXONブランドが大きく貢献しているのは間違いないだろう。加えて、スポーツ事業の70%程度を海外事業が生み出しており、グローバル化も進んでいる。
冒頭で紹介した2024年のプレーオフシリーズの第3戦、フェデックスポイント上位30人しか出場できないツアーチャンピオンシップでも、松山英樹、シェーン・ローリー、キーガン・ブラッドリーなど、契約プロ5人が出場を果たした。SRIXONの勢いそのままである。
また、人気の日本女子ツアーでも、メルセデス・ランキング1位の竹田麗央、2位の山下美夢有、3位の小祝さくらのSRIXON勢が上位を独占している(ランキングは9月2日現在)。
対照的なDUNLOPブランド
対照的なのは、DUNLOPだ。
2017年に住友ゴム工業はスポーツ分野でのDUNLOPブランドの商標権をイギリスの企業から買収した。これでDUNLOPを世界ブランドとして活用の道が開かれた。
だが、SRIXON誕生から27年が経過し存在感が増すなか、DUNLOPはもはやゴルフ世界ブランドとしての活躍の場は少なくなっている。主力ではなくなっていた。
また、住友ゴム工業の主力ブランドXXIOに関しても、SRIXONの売上比率は2020年は6:4だったが、2023年には4:6と逆転。SRIXONはスポーツ事業の屋台骨を支えるブランドへと成長した。
今後もSRIXONブランドを背負った選手の活躍とともに、日本発のブランドの成長が期待される。
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