人が亡くなると、葬儀、火葬、埋葬などの手配だけでなく、行政への届出、亡くなるまでにかかった医療費や介護費用の支払い、電気や水道、電話などライフラインの解約、年金受給の停止、家財道具の処分や賃貸していた部屋の引き払いなど、さまざまな手続きが必要となります。
一般的に、これらを「死後事務」と呼びます。
発見が遅れれば「特殊清掃」案件になる
孤独死の場合、これに亡くなった部屋の原状復帰が加わります。
お亡くなりになってすぐに発見された場合は通常の片づけで済みますが、時間が経ってから発見された場合は問題です。
ご遺体の損傷が激しいだけではなく、腐敗臭が部屋に染みつく、血液や体液、尿や便などの排せつ物が漏れ出す、ウジ虫やハエなどが大量発生するなどによって、特殊清掃会社への依頼が必要です。
賃貸住宅の場合、部屋が原状復帰するまでの家賃も負担しなければならないケースもあります。
人は、いつどこで命を終えるか、事前に選ぶことはできません。
そういう意味で、孤独死を完全に防ぐことは難しいと思われます。
ただ、特殊清掃が必要になるような孤独死は、できるだけ防ぎたいという人が多いはずです。
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