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政治・経済・投資 #トップコンサルタントの「デジタルの流行」を疑う

「現場丸投げ」では、企業の成長は永遠に不可能だ 「下へ丸投げ=信頼感」は大間違いです

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  • 大野 隆司 経営コンサルタント、ジャパン・マネジメント・コンサルタンシー・グループ合同会社代表
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それらに加えて、この会社がさまざまな業界・規模の企業にも参考になるのは、黒字化や週休3日制などを支えている自社の情報システムを、クラウド経由で利用する他社にも外販しているということです(いわゆる「SaaS(サーズ)」といわれる形態です)。

現在は、これの利用料が売り上げの3割以上を占めているともいいます。

この会社のように「大胆な目標の実現」を可能とした業務プロセスやシステムそのものを外販する、という新しい事業も考えられます。

今こそケインズが述べた「週20時間労働の導入」?

これまで「大胆な目標設定」の大切さと述べてきましたが、そういうと「わが社は状況が違う」「うちの業界ではそれは難しい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

そこで、すべての業種の方に、全社的な「大胆な目標」としておすすめしたいものを提案したいと思います。

それは「(報酬は現状と同レベルのままで)週20時間労働の導入」です。これはJ・M・ケインズが100年前に述べたことでもあります。

もし実現できれば、働き方のスタイル次第ではありますが、まるまる週に2~3日を休みにすることができます。

このとき従業員一人ひとりは「(会社以外も含めて)何をするべきか」に直面します。経営側も「何か新たにやってもらえることはないか」を真剣に考えざるを得ません。

もちろん真剣に考えたからといって、有意義な結果が保証されるほど甘いものではありませんし、暇があるから良いアイデアが生まれるものでもありません。

ただ、これくらい「大胆な目標」で「アイデアを絞り出す環境を整備する」ことが「DXの効果創出」には必要だと私は思うのです。

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