生鮮品の「ネットスーパー」使ってみてわかった壁 Amazonフレッシュなど主要大手を比較してみた

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加えて送料が別途400円ほどかかるわけで、その金額があれば刺身の1パックも買えるのでは……と思うと、ちょっと泣けてくる。ちなみに筆者は魚好きなのだが、鮮度が命の生魚の切り身や刺身は苦手なジャンルらしく、ネットスーパーでは種類が少ないうえに、高い。ここが改善されれば2000円の壁も低くなるのだが――。

リアルスーパーには「提案型」の誘惑がいっぱい

「2000円買うのが大変だった」と言っても、リアルなスーパーではうっかりオーバーすることもある。この差は何だろう。

何度かネットスーパーを利用したのちにリアルスーパーに行って、その理由に気づくことができた。「指名買い」と「提案買い」の違いがあるのだと。

これを買おうとの目的が先にある指名買いがネットスーパーだとすれば、「日曜日は家族で手巻き寿司を」「旬のサンマが入荷しました」「消費期限が間近のため、おつとめ価格です」と、売り場からどんどんアピールを発しているのがリアルスーパーだ。提案されれば、「では買っておこうか」とついカートに入れてしまう。

ネットスーパーでは「必要なものを買う」という事務的な購買行動になるが、リアルでは「これが欲しい」という物欲をあおられてのイレギュラー買いをしてしまうというわけか。

節約になるかという視点では、普段の買い物で一度に2000円も買わないという人にはメリットは少ないだろう。日常から週末に5000円以上まとめ買いをして、肉も魚も大量パックで冷凍保存する家庭なら効果があるといえそうだ。子ども連れで行くとお菓子をねだられたり、余計なものをついで買いして後悔しがちな人にも有効だろう。家まで届けてくれるので、車を使う人ならガソリン代の節約になるし、むろん時短にもなる。

ただし、前にも書いたようにモヤシや葉物野菜は日持ちしないので、買いだめには向かない。魚介類は干物や冷凍もの・調理済み商品が主になる。作り立てのお総菜も買えない。ネットスーパーだけですべてを補うのはなかなか難しい。

Amazonはやる気満々?

それでも、実際には一定の需要はあるのだろう。それは、首都圏限定でスタートしたAmazonが、その後対象エリアを拡大していることからもうかがえる。

なお、Amazonらしく、プライム会員だと配送料が200円ほど安くなる。しかし、送料無料になるには8000~1万円以上買わなくてはならない(プライム会員の場合)。

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