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自分のケアができないリーダーは部下に嫌われる グーグルが注目する自分で心身を整えるスキル

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  • 若杉 忠弘 グロービス経営大学院教授
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自分の境遇に共感をしてくれる友人との会話で、「自分だけじゃないんだ」と思うことができ、ホッとしました。

このような感覚を共通の人間性といいます。つらいときは、孤立しがちですが、つらい気持ちを通して、周りとの人間関係を深めることができます。

このとき、小林さんは、落ち込んでいる自分を励ましてくれそうなYouTube動画を見ます。このように、自分にやさしさを向けることで、自分にとって必要なアクションをとる余裕が生まれてくるのです。これは、セルフ・コンパッションの要素である、自分へのやさしさにあたります。

ある動画で見た言葉が、小林さんの頭に残ります。

「すべての状況は、リーダーがつくり出している」

というメッセージが、少し余裕ができた心に、すーっと入っていきました。

小林さんは、メンバーが仕事をしてくれないのは、メンバーが悪いと思っていました。しかし、じつは、自分の指示の出し方や伝え方が悪かったことに気づいたのです。

今まではメンバーに、「このタスクをやってほしい、あのタスクをやってほしい」と、ただ単に作業の指示出しをしているだけでした。それではメンバーのやる気は出てきません。すべての状況は自分がつくり出している、と納得したのです。

メンバーの動きも主体的に

小林さんのマインドセットががらりと変わります。リーダーとしての覚悟が生まれました。すべての責任は自分にある、と心が定まったのです。

スイッチが入ったとたん、小林さんに再び、意欲が湧いてきます。小林さんは、メンバーにもっと仕事を自由にやっていいことを伝えました。それと同時に、何が起きてもリーダーである自分自身の責任だという思いも共有しました。

そこからチームが動き出すのです。メンバーの動き方が主体的になっていったのです。失敗しても、リーダーが責任を取ると言ったことで、メンバーは安心して仕事にあたることができるようになります。

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