所得だけではわからない沖縄の幸福度が高いワケ 消費性向が高く、幸福度も高い独自市場

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沖縄へ出張に来た人が「沖縄はもっと田舎かと思っていましたが、他県と比べても賑やかで、まちに活気があってビックリしました」とよく口にされます。その感覚のほうが実態に近いでしょう。

都道府県「幸福度」ランキングで3年連続日本一

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実際、民間調査会社の株式会社ブランド総合研究所が2023年8月に発表した「都道府県・幸福度ランキング2023」(※)の調査結果によると、トップは沖縄県で3年連続1位。2位に鹿児島県、3位に熊本県と九州地方は上位にランキングされています。ブランド調査や幸福度調査はいろいろな会社が実施しているので、必ずしもすべての調査で沖縄県がトップということではありませんが、1つの調査では3年連続1位というのは、紛れもない事実です。

※「都道府県・幸福度ランキング2023」が示す「幸福度」は、「あなたは幸せですか」という問いに対し、「とても幸せ」「少し幸せ」「どちらともいえない」「あまり幸せではない」「全く幸せではない」の5段階で評価してもらい、それぞれ100点、75点、50点、25点、0点で加重平均した。沖縄県は74.2で、47都道府県の平均は68.3点。

沖縄県は県民所得も低い、失業率も高い。なのに、なぜ幸福度が高いのか? その理由はシンプルで、「あなたは幸せですか」という問いに対して、「とても幸せ」と答える人が多いからです。経済的な指標では全国最下位クラスかもしれないけれど、青い空、青い海が広がり、みんなで助けあって生活できていることを、素直に幸せだと思っているのです。

伊波 貢 沖縄進出コンサルタント

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いは みつぐ / Mitsugu Iha

ブルームーンパートナーズ株式会社代表取締役/CEO。1967年沖縄県生まれ。琉球大学経済学科卒業。沖縄県内初の証券アナリスト。株式会社コスモ証券経済研究所を経て、1996年4月に株式会社沖縄海邦銀行へ転職。
その後、株式会社海邦総研の設立に携わり、設立とともに取締役経営企画部長に就任。約11年間にわたり経営に関与する。2015年1月に独立し、現職。沖縄地域経済・産業に関する研究をフィールドワークとしつつ、国や県および、自治体からの各種調査(観光・地域資源・経済波及効果調査など)業務を受託。公的機関支援事業の各種委員、審査員を兼任。地域経済・産業活動のコメンテーターとして新聞、テレビ、ラジオなどにも出演。著書に県内でヒットした『おきなわデータ算歩』(沖縄タイムス社)。琉球王国を建国した尚巴志王の末裔。

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