「トップの言葉」を現場に伝えるために経営幹部や中間職が重要性であるというのは、宗教と企業経営は同じである。
宗教には、開祖の教えに共感・腹落ちし、さまざまな人々にそれを広める幹部が不可欠だ。キリスト教ならペトロとパウロがそうだし、仏教なら釈迦の教えに共感した十大弟子がそれにあたるだろう。
こういった幹部や中間層が、宗教の理念を現実に当てはめながら語り続けていくことが重要なのだ。
企業研修は「ミサや礼拝を見習うべし」
そのための仕組みづくりも重要である。
宗教が巨大化してさまざまな地域に普及すると、その地域の現状に即して宗教をどう位置づけ、解釈するかが大事になる。
それは現代のキリスト教なら、ミサや礼拝という形で残っている。
キリスト教では週末に信者がミサや礼拝に行くが、そこで神父・牧師が、現地の生活事情を踏まえながら、説法をしてくれる。
この経験を通じて信者は、神の教えを踏まえて、その地域での日々をどうすごしていくべきかを自分なりに考えて腹落ちし、生活しているのだ。
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