トップリーダーには「話す前」の共通点があった 口下手でも準備をすれば人前で話す力は習得できる
人前で話す力は、誰でも事前にやるべきことをやれば、必ず習得できます。
たとえあなたに苦手意識があろうが、緊張するタイプだろうが、口下手だろうが、関係ありません。もちろん政治家だけでなく、ビジネスパーソンも同様です。
アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、プレゼン前は、「何時間も真剣に練習した」とビジネスウィーク誌が伝えています。例えば、5分間のデモプレゼンを行うために、チームは数百時間の準備を行い、ジョブズ自身も丸2日間のリハーサルを行いました。うまくできないときの彼はイライラが募り、「ちゃんとできるまでくり返すぞ」と叫ぶ。その姿は異常なほどだったとされています。
世界のトップリーダーであっても、このような事前の準備と練習があってこそ、自然に堂々と人前で話しているように見えるのです。
話のうまさは、生まれもった才能ではありません。誰でも事前にやるべきことをやれば、必ず習得できる訓練可能なスキルなのです。
「プレゼン慣れ」した人が陥る落とし穴
クライアントに接していると、人前で話すことについて大勢の方がある「思い違い」をしていることに気づきます。それは話す練習=場数をこなすこと、と勘違いしていることです。
「場数を踏めばうまくなる」
「慣れれば緊張しない」
といった言葉をよく聞きます。
しかし、正しい話し方のルールを学んだことがないのに、ただただ場数を踏むのは「自己流」でしかありません。いつまでも「自己流」を続けていると、緊張感のない慣れあった雰囲気が聞き手に伝わってしまいます。当然、話を聞いている相手の心を揺さぶることはできません。
にもかかわらず、実に大勢のビジネスパーソンが特別な準備をしないまま、「経験」だけでその場を乗り切ろうとします。そして私たち専門家が、いざトレーニングで改善しようとしたときには、ついてしまった悪癖を修正するところからスタートしなければなりません。
あえて耳が痛いことを最初にお伝えしておくと、「自分はうまく話せている」と思っている人ほど「経験」に頼りがちで、「悪癖」がしみついています。この認識を知っているだけでもガラリと変わります。
トップリーダーは決して、最初から話がうまかったわけではありません。むしろ苦手意識を持っている人がほとんどです。世界のトップリーダーたちが話す前にやっていることを知り話し方のスキルとして身に付ければ、大勢の前でのプレゼンテーションだけでなく日常のさまざまなコミュニケーション場面で活用することができます。
ビジネスにおける会議や打ち合わせでの発言、営業場面での交渉、プライベートでのちょっとした依頼や食事のお誘いなども、すべてプレゼン。話し方ひとつです。スキルを使うことで、日常のこうした場面でも相手を魅了し、相手から望んだ返事をもらうことができるでしょう。
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