難航した「87歳母の賃貸探し」成約のカギとは 高齢者「受け入れていない」オーナーが約4割

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アンケート結果
オーナーの約4割以上が「管理会社などのサポートがあれば高齢者を受け入れたい」と答えている。高齢者を受け入れていないオーナーも、25%は不動産会社がきちんと管理してさえくれれば、高齢者を受け入れてくれる可能性がある(資料提供/R65不動産)

これは高齢者受け入れのためのシステムやサポートがあれば、高齢者入居可の物件が増える可能性もあるということではないでしょうか。

ニッショーが高齢者の入居を支援するワケ

健康上の問題もなく、近くに住んでいるので見守りもできるのに、高齢だというだけで断られてしまう。この現実に直面したIさんは、ほかの不動産会社にも相談してみようと夫の単身赴任時に縁のあったニッショーを訪れました。

Iさんは、最初の不動産会社での経験から住まい探しは難しくなるだろうと思っていましたが、ニッショーの担当者から「大丈夫ですよ、何とかしましょう!」という言葉をもらえて、大変心強かったと振り返ります。

結果、Iさんが1カ月以上はかかるだろうと覚悟していた住まい探しは、2週間で終わりました。紹介されたいくつかの物件の中から、ニッショーが管理する築20年ほどの2LDKの物件にスムーズに決まったのだそう。Iさんは「母にキレイで広く、お風呂やコンロの設備も充実している理想の部屋に入居してもらうことができた」と嬉しそうに話してくれました。

そもそもニッショーが高齢者の入居を積極的に支援していこうと舵を切ったのは2016年ころ。超高齢化社会を迎えるにあたり、世間では「サ高住(サービス付き高齢者住宅)」が話題になっていましたが、富裕層以外で高齢者が入居できる物件はまだ少ない時期でした。

「一人でも多くの高齢者が入居できるように、私たちが管理している物件を使って何かできないか、と考えたのがきっかけです。

しかし、そのためには物件のオーナーさんに、高齢の方に貸すことを理解、承諾していただかなくてはなりません。無責任にお願いするだけでは、何か起こったときに問題になります。会社として、きちんとサポートするシステムや体制が必要だと考えたのです」(ニッショー佐々木さん)

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