「定年後の再就職」知らないと損する3つの給付金 「雇用保険」に加入するハードルも下がっている

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体力的な面を心配されているのであれば、現役時代のようにフルタイムで働かなくてもいいのです。私は、週3日だけ働く「週3ワーク」を推奨しています。これくらいゆるい働き方なら、負担も少なく続けやすいですよね。できるなら、70歳までは働くことをお勧めします。

人生100年時代といわれるようになりました。100年生きると考えると、60歳、70歳になったとしても老け込むのはまだ早いのです。これから人生はまだまだ続きます。家に引きこもっているよりも、働いたほうが何かといいことがあります。

定年制を定めている企業の約8割は60歳定年ですが、多くの企業が、60歳を過ぎても再雇用契約や嘱託契約など雇用形態を改めて、働き続けられるようになっています。また、2025年4月からは、65歳までの継続雇用制度が義務化されるため、働き続けたいと希望すれば65歳まで働くことができるようになります。

実際、65歳を過ぎても働いている人はたくさんいます。人口に占める労働力人口の割合である労働力人口比率にみると、65~69歳は52%。2人に1人は働いていることになります。

働くことの恩恵は、現役時代のようにばりばり働かなくても受けられます。そもそも、年金があるので、仕事重視ではなく生活重視でほんの少しだけ働いて人生を楽しみたいという人もいるでしょう。そんな人たちのために、70歳までのお得な働き方を紹介します。

雇用保険に入ると得られる「3つの給付金」

定年後も会社で働く際のメリットになるのが、雇用保険です。加入要件は次のようになります。

●1週間の所定労働時間が20時間以上であること
●雇用見込みが31日以上であること

上記の要件を満たし、雇用保険の適用事業者で働く人(パート・アルバイトも含む)が加入できます。20時間といえば、およそ週3日程度ですね。私が「週3ワーク」を推奨する理由の1つがこれです。

雇用保険に加入するメリットは、給付金が受け取れることです。もしも、あなたが60歳を迎えて、働き続けようかどうか迷っているとすれば、理由のひとつは、雇用形態が変わることによる収入減でしょう。

多くの場合、再雇用や嘱託契約になると、それまでの給与から3~4割減るといいます。同じ仕事を続けるのに給与が下がれば、誰でもモチベーションが下がります。

働きたいけど、働く意欲がわかない。そんな人たちを応援する制度が、少なくなる給与を補填してくれる「高年齢雇用継続給付金」です。

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