動画プロモーションが下手な会社に欠けた視点 テレビディレクターが語る中小企業の優位性

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

③「サービス集客」の動画
自社のサービスを紹介する方法です。ここでのサービスとは、モノではなくて、「体験」や「行動」などを提供することです。例えば、宿泊業やテーマパーク、教育、福祉といった分野を本書ではサービスに含んでいます。サービス集客の動画では、消費者視点からの利用方法やメリットを解説することで、自社やサービスの認知度を上げて顧客創出を目指します。②とは違って、サービスそのものは目に見えませんので、それをどのように映像化していくかが腕の見せ所です。

美容師に髪を切ってもらい、利用者が喜んでいるシーン。サービス集客の動画プロモーションでは、このように顧客へのサービスを実際に撮影した動画をSNS投稿することが多い

自社ブランディング動画で採用につなげる

④「自社ブランディング」の動画
自社のブランディング価値を高める動画です。会社が生み出す商品や価値、会社で働く社員の様子を伝えることで、会社の社会的なイメージアップや優秀な社員を採用することにつなげるのが目的です。そのため、この動画ジャンルは業種や業態を問いません。具体的には、社員インタビューや社員の一日に密着したドキュメンタリー動画、オフィスや工場などの自社環境を紹介する動画などが当てはまります。なかには社員教育や会議の内幕、社員の仕事術、さらには社員同士の衝突などを赤裸々に公開して視聴者を楽しませている企業もあります。

新人社員の1日に密着した自社ブランディングの動画。どれだけ社内のリアルな姿を動画で表現できるかがポイントになる

では、実際に中小企業が動画プロモーションで成功するにはどうすればいいのでしょうか。私が注目したのが、株式会社トゥモローゲートが運営するYouTubeチャンネル「西崎康平 ブラックな社長」です。

上記の4つの動画チャンネルでは「自社ブランディング」に分類される動画プロモーションで、チャンネル登録者は19.1万人。ドキュメンタリー感満点の動画コンテンツで、多くの視聴者を楽しませているのが特徴です。自社そのものを動画コンテンツの企画にしながら、エンターテイメント性抜群の動画に仕上げるセンスは一級品といえるでしょう。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事