動画プロモーションが下手な会社に欠けた視点 テレビディレクターが語る中小企業の優位性
「西崎康平 ブラックな社長」に見る成功の秘訣
「西崎康平 ブラックな社長」チャンネルからわかることは、動画制作のポイントのひとつは「リアリティ」だということです。例えば、採用活動のために配信した動画が「リアル」な情報でなければ、優秀な社員は集まらないはずです。実際に入社してみて、動画とは全然違っていれば、すぐに人は辞めてしまうでしょう。また、普段の社員の取り組みや葛藤を表現してこそ会社の熱意や商品・ サービスにかける思いが伝わるものです。
その点、「西崎康平 ブラックな社長」の動画制作担当者は「作られたように見せたくないため、台本などは用意していません。実際に起こっている様子を撮影している」と語っています。
機材も1台のカメラで撮影した動画を編集で加工していますが、2画面ワイプにしたり、強調するところに変化をつけてみたりするほか、テロップも数種類のデザインを駆使することで視聴者にわかりやすく見せるなど工夫が見られます。その結果、同社ではさまざまなプロモーション効果が見られるといいます。
「例えば、新規売上では1億7000万円ほどの波及効果がありました。また採用面でもSNSだけで年間約10名ほど採用しています。従来は求人広告・ 人材紹介会社を利用しコストをかけていたやり方から、コストをかけずに採用できるようになりました」(同社・制作担当者)
このように中小企業にとって動画プロモーションは大きな力となっています。
想像してみてください。新商品が出れば、自社の動画コンテンツで効果ある販促ができ、採用面では共感してくれる人材の募集を見込むことができる。高額な広告料をかけずとも自社の顧客ターゲット層に効果的にアプローチすることができる動画プロモーションは企業にとって“大きな飛び道具”となっているのです。
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