日本で人気のPixel、新機能は「英語のみ」のナゼ 新モデルは日本と海外で別の機能をアピール

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また、上位モデルにあたる「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」については、4Kで撮影した動画を8Kへと解像度アップすることも可能となった。

現地発表会でもそのことは大きくアピールされたのだが、発表会の主軸はそこではなかった。ここは日本で行われた製品アピールとは異なる点だ。

では、現地ではどの部分がアピールされたのか? それは「AIを使ったユーザーインターフェースの変化」だ。

グーグルが狙うスマホのパラダイム・シフト

グーグルでPixelやAndroidの事業を統括する、同社・シニアバイスプレジデントのリック・オステルロー氏は、アメリカで行われた発表後の記者向け説明会で次のように話した。

グーグル・シニアバイスプレジデントのリック・オステルロー氏(筆者撮影)

「私は25年間モバイルデバイス事業に関わっているが、現在はこの中でも大きなパラダイム・シフトの只中にいる」

彼の言うパラダイム・シフトの中核にあるのが、AIがもたらす進化である。

写真機能がより優れたものになるのは大切で魅力的なことだが、パラダイム・シフトというほど大きなことではない。AIでスマホの使い方・接し方が変わることを劇的な変化と呼んでいるのである。

グーグルは現在、全社を挙げて同社の生成AI「Gemini(ジェミニ)」の導入を進めている。キャッチフレーズとして「Gemini Era(Geminiの時代)」と呼ぶほど徹底したものであり、スマホももちろん例外ではない。

Geminiは検索からメールの要約、翻訳などさまざまなシーンで使われる。

今回、特にPixel 9シリーズで使える機能としてアピールされたのが以下の3つの機能だ。

1つ目が「Call Notes」。要は電話の内容をすべて書き起こし、要約し、検索したり再利用できるようにする機能だ。

Pixel 9シリーズに“英語の機能として”搭載される電話音声書き起こし機能「Call Notes」(筆者撮影)
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