85歳投資家の「時代の流れに沿った資産形成法」 投資は当たり前の時代、リスクを取る勇気を

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株価がデータ通りに変化するとは限りませんが、株価は業績の変動にある程度、連動するのは間違いないのです。それに、生成AIというような時代の流れに沿ったブームや、円安で流れ込んでくるインバウンドの動向にも目を向けなければなりません。

その先に、安定した資産運用の成果があります。人から言われたからではなく、自分で投資対象の判断ができるようにすることが、お金を増やす見返りとなります。

それと、もう一つ。株価などの変動商品は、アメリカなどの経済動向、金利、政府の政策などにも影響を受けます。リスク商品なので、お金を入れるタイミング、逃げるタイミングも必要であり、機敏な動き、判断ができるようにしていくことが、安定的な資産運用の鍵となります。

私たちの時代よりも、いまの小学生や赤ちゃんの時代になれば、投資はいっそう当たり前となっていることでしょう。子供たちにバカにされないように、努力を惜しまないようにしましょう。

リスクがあっても踏み出す勇気を

お金を増やす、儲けるためには、多少のリスクがあっても、「ハイリターン」の株式投資や投資信託にお金を向けることが基本です。これらは、理にかなった動きをしますので、経験と知識があれば、高いリターンを得る可能性があります。

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一方、教わらなくても、多くの人が手を出すのが、パチンコ、競馬、競輪です。これらは、たまには儲かるが、トータルでは負ける。胴元、お店がシステム的に一定の収益を上げ、残った分を分け合う仕組みですから、勝ち続けられることはないし、長くやっていればお金が増える、ということはありません。

それに対して、株式投資などは、市場にお金が流れ込んでいるときは、買った後に上がる可能性がありますので、収益のチャンスがあります。もちろん、市場からお金が退避しているときは、株価は下がりやすいので逃げなければなりません。

ただ、今の経済、将来の経済になくてはならない事業展開、製品の提供をしている企業は、多少の上げ下げがあっても、利益が伸びる、人気が上がる可能性がありますので、中長期で保有しましょう。

下げたとしても、「逆張り」買いのチャンスがあります。このように、株式投資などで稼ぐには、相場の流れ、企業業績、割安か、割高か、これらを判断する知識や経験値が大きく影響します。

リスク商品である限り、失敗もあります。しかし、失敗をして学ぶという経験の蓄積も、後でチャンスが来たときに大きく稼ぐ準備になりますので、多少の失敗は受け入れて挑戦しましょう。

大切なのは、全資産を傾けず、余裕資金で勝負すること。一か八かの勝負は、失敗すると、身動きが取れなくなりますので、大切な考え方です。

石井 勝利 個人投資家

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いしい かつとし / Katsutoshi Ishii

早稲田大学政治経済学部卒。1939年生まれ。宇都宮工業高校から、高卒で文化放送に就職。働きながら夜学独力で大学を出た苦労人。政党機関紙の記者を23年務めた後、住宅、金融等の著作、評論活動で独立。『日本経済新聞を120%読みこなす法』(10万部)、『マンガ版 生まれてはじめて株をやる人の本』(20万部)等で、ベストセラーを連発。最近はデイトレ対応、チャートの読み方、5分足チャート、仕手株本などを手がけ、ヒットを飛ばす。投資生活45年超、著作は400を超え、安定したファンがある。
X:@kabu100rule

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