グーグルの新Pixelが「日本市場」を意識した理由 コンパクトハイエンドと折りたたみで4モデルを展開

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なお、Pixel 9シリーズのカメラはPixel 9 ProとPro XLが望遠のある3眼カメラを搭載、Pixel 9は広角と超広角の2眼カメラを採用している。遠くのものをズームして撮影する機会が多い人は、Proシリーズが選択肢となる。超広角カメラについては、Pixel 9のカメラも4800万画素と高画素で、Proシリーズと同等だ。

AIアシスタント「Gemini」に対話機能搭載

Pixel 9シリーズは、グーグルのAIアシスタント「Gemini(ジェミニ)」を標準搭載する。Geminiはユーザーの日常生活をサポートするAIだ。GmailやGoogleドキュメントといったグーグルサービスと連携し、ユーザーの要求に応じた情報提供もできる。

例えば、「航空会社から届いた沖縄旅行のメールを表示して」や「火曜日の企画会議の議事録をグーグルドライブから探して」といった具合に指示してみよう。

指示に応じ、Gmailから航空券を表示(筆者撮影)

GeminiはPixel 9シリーズに限り、ほかのアプリ上に重ねて表示できる。アプリを切り替えることなく、素早くアクセスできるのだ。

また、Pixel 9シリーズでは、新たに「Gemini Nano」でマルチモーダルなLLM(大規模言語)モデルが採用された。どういうことかというと、オフラインで動作するコンパクトな生成AIを、文章、画像、オーディオ、録音などで活用できるようになるのだ。対話の返答までの待ち時間が短くて済むほか、通信データを節約できる。

食材を(カメラで)見せて「レシピを」と頼めば、あっという間に提案してくれる(筆者撮影)

Geminiと音声で対話できる「Gemini ライブチャット」も新たに提供される。これはChatGPTの音声通話機能と似たような機能だ。当面は英語のみ対応となるが、日本語対応も予定されている。

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