「記憶力の低下」は加齢よりも「脳の栄養」を疑え 脳トレーナー推奨の「頭に効く」食材&食べ方

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

とはいえ、どんなに強力な食べ物でも、それだけで脳の健康と能力を支えることはできない。大事なのは、オーケストラ並みにさまざまな栄養素を供給してくれる、多様でバランスの取れた食事を心がけることだ。そうした栄養素は、その1つひとつが、人の認知という壮大な協奏曲の1パートを奏でている。だからこそ、食事には果物と野菜、そして低脂肪のタンパク質と全粒穀物がバランス良く含まれていなければならないのだ。

このように、脳の健康と栄養との結びつきを理解することはとても大事だが、一方で栄養はパズルの1ピースにすぎないことも忘れないでほしい。運動、睡眠、ストレス管理など、日常生活のそのほかの要素も、脳の機能を最適に保つには欠かせない。人生のどんなこともそうだが、結局はバランスが重要なのだ。

脳に良い栄養はさながら闇夜に輝く星として、頭脳の最高のパフォーマンスへと続く道を照らし出す。それは脳のエンジンを動かす燃料であり、そのおかげで、人は考え、学び、創造し、世界に有意義な方法で貢献できる。だから、それなくしては脳が死ぬぐらいのつもりで栄養をとろう。

脳に良い栄養を与える簡単5ステップ

脳への栄養の与え方に積極的に注意を払うことは、あなたの潜在力を引き出すための外せない要素だ。脳により良い栄養を与えるためにいますぐできることを、5ステップで紹介しよう。

・ステップ1  水分をこまめにとる

適切な水分補給は、脳を最適な状態で働かせるためにとても重要だ。水分不足は、短期記憶や注意力を損ない、判断力の低下を招くこともある。毎日、8オンス(約240ミリリットル)のコップに最低8杯の水を飲むことを目標とし、個人の活動レベルやニーズに合わせて調整しよう。

・ステップ2  食事の色をカラフルにする

いろいろな色の果物や野菜を食べることで、幅広い植物性栄養素を摂取できる。植物性栄養素には、脳の健康に有効な抗酸化・抗炎症作用をはじめ、数多くの健康効果がある。

次ページ「脳活」と同時に「腸活」に取り組む
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事