日本では多くの人が「保険は入るもの」だと考えています。では、なぜ「保険は入るもの」だとほとんど疑うことなく信じているのでしょうか。
あなたは生命保険に入っているでしょうか。どのようなタイミングで入ったのでしょうか。「保険に入るきっかけ」は各人各様それぞれでしょうが、そのうち代表的なものは、「社会人になったから」「友人や先輩に紹介され、保険営業員に勧められたから」「結婚が決まったから」「子供ができたから」あたりではないでしょうか。
欧米人には理解でない日本人の保険の入り方
この話を欧米人にすると、誰もが首をかしげます。説明しても、なかなかわかってもらえません。理解してもらえるのは、せいぜい「子供ができたから」くらいです。子供が誕生した際に保障額を見直すのはわかるのですが、そのほかの「保険の入り方」は理解ができないようです。彼らは、保険は保障が必要になった時に最低限入るものだ、と考えています。
そのため、どうして「社会人になったから」保険が必要になるのかわかりません。結局、日本人は「なんとなく保険に入る」人たちなのだ、と理解して話は終わります。(連載第3回「保険はできるだけ入らない」が世界の常識)
確かに考えてみると不思議です。なぜはっきりとした理由もないまま、保険に入ってしまうのでしょうか。どうも「保険は入るもの」との先入観が強いために、そもそも「保険が必要かどうか」についてはほとんど考えていないように思われます。だから、社会に出る、結婚をする、といったライフステージが変わるタイミングで保険を勧められると、必要性を疑うことなく保険に入ってしまうのです。
その原因は、偏った情報に基づいて判断してしまうからです。
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