プロが伝授!大地震に備える4つの心得 いざという時に慌てないために
南関東を震源地とする首都直下地震。想定されるマグニチュードは7.3。そして、静岡県の駿河湾から四国沖に伸びる4000mもの深い溝を震源とする南海トラフ地震。想定される最大マグニチュードは日本の地震史上最大のマグニチュード9.1だ。政府の試算によると、その発生確率は30年以内にともに70%という。
巨大地震の発生確率は30年以内に70%
国土地理院ホームページによると、「日本およびその周辺では世界で起こっている地震の約10分の1が発生している」。地球の表面を板のような層で覆っている「プレート」と、地面の岩の中にある割れ目がずれる「断層」のそれぞれが、日本列島に地震を起こしやすいメカニズムを持っている。日本に住んでいる以上、誰もが大地震の危険と隣り合わせで生きていることを忘れてはならない。
8月8日(土)にTBSテレビで放送する「ジョブチューン」に出演する防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実さんは、地震などの災害から都市、街や人々を守る研究・調査を40年余りの長い期間活動している。これまで国内外の災害を調査し、阪神淡路大震災や東日本大震災の際にも被災地を訪れ、自らの目と足で被害の実態を細かく調査。また、これまでに防災に関する書籍を18冊も執筆・監修。誰もができる「身近な防災・減災・備災」を提唱する防災の第一人者だ。
大地震がもしも起きてしまったとき、私たちはどのような行動をとればよいのか?その日のためには、どんな備えをしておくべきなのか?防災のスペシャリストである渡辺さんが、4つのポイントを教えてくれた。