「株価大荒れ」投資家がすべきこと、ダメなこと 底値がわからないときは売るのが正解なのか?

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しかし、ここにヘッジファンドに関する小さな秘密がある。世界の出来事に反応して売買を行っても、そのほとんどが株式市場に連動するインデックス・ファンドに資金を投じるよりもいい結果をもたらすことはないのだ。投資信託の運用会社の成績は、それほどよくない。

頭金や大学の学費など、投資したお金がすぐに必要な場合は、おそらくこの瞬間が怖く、売却は理にかなっているかもしれない。しかし、怖いのであれば、その気持ちを忘れないでほしい。今後、おそらくすぐに必要になるかもしれないお金は、株式市場にはまったく投資すべきではない。

株で持っているお金の多くは、おそらく老後のためのものだろう。何年も、あるいは何十年も必要になることはないだろう。

恐怖は恥ずべきことではない

市場が下落しているときに資金をすべて現金に移し、株式市場が底を打ったときに再び株を買うというのは巧妙な手口だが、底値は投資家が最も恐怖を感じるときであることが多い。

ほとんどの人は、そもそも株式市場の底を呼び出すことはできないし、ましてやその呼びかけに全財産を賭けるだけの勇気を持つこともできない。

それでも、理性的な思考は往々にしてこのような瞬間に鈍るものであり、恐怖は恥ずべきことではない。ここで、少し気が楽になるかもしれないことをいくつか紹介しよう。

まず、パンデミックの初期、1カ月ほどの間に株価が4分の1以上下落したことを考えてみよう。1年も経たないうちに、株価が底を打って上昇し、その損失が帳消しになるとは誰が想像しただろうか。しかし、それが現実となった。

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