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「向上心」と「怠け心」どちらが人間の自然な姿か 何を「サボること」に魅力を感じるか実験で検証

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  • 山根 承子 パパラカ研究所 代表取締役社長
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用意したメッセージは全部で4種類あり、いずれも投資を始めるに当たってのステップを簡略化することに焦点を当てています。

1つ目は商品購入ページへのリンクが直接貼られており、「購入手続き」が実際に簡略化されたものです。

2つ目は「まず始めるならこの投資信託で!」というメッセージと共に1つの商品が強調され、クリックするだけで購入手続きを進めることができるという「商品選択」を簡略化したものです。

3つ目は、「一度始めればあとはほったらかしでも!?」というメッセージで、「今後の行動」が簡略化されることを強調したものとなっていました。

4つ目は「全体の手続きの簡単さ」をアピールしたもので、「オンライン3STEPで口座開設が可能」というメッセージが書かれていました。

つまり、次の4つの条件を試したことになります。

①商品購入ページへのリンクを直接貼る(購入手続きが簡単になることを強調)
②「まず始めるならこの投資信託で!」(商品選択が簡単になることを強調)
③「一度始めればあとはほったらかしでも!?」(今後の行動が簡単であることを強調)
④「オンライン3STEPで口座開設が可能」(全体の手続きが簡単であることを強調)

最も効果的だったのは?

結果は、配信したメールに貼られたリンクのクリック率も、2カ月後の積立設定額も、最も高かったのは「一度始めればあとはほったらかしでも!?」という3つ目のメッセージでした。

今始めれば今後はほったらかしでもいい、つまり、「今少しコストをかけて決めてしまえば、将来の努力から解放される」というメッセージが最も人を惹きつけたのです。

「リンクをクリックするだけ」や「商品を選択しなくていい」という短期的な行動の省略よりも、「今後何もしなくてよい」という長期の行動の省略が人を動かしたというのは、非常に面白い結果ではないでしょうか。

次ページが続きます:
【人の「怠け性質」の生かし方】

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