「努力とはいったい何なのでしょうか?」そんな問いかけから始まる本書は、刻苦勉励の精神論に頼らず課題をスマートに遂行するための手引きだ。理性と意志が必要とされる「努力」という行為を、「仕組み化」なるキーワードで実現すべく、学術的な成果が応用されていく。
人間くさい悩みをあの手この手で解決
礎となるのは行動経済学の知見だ。意思決定におけるバイアス(偏り)を科学的に分析してきた行動経済学を、著者は人間の「理性と衝動を興味深く見つめてきた学問」と位置づける。そして、理性を失い衝動へと走る人間の性(さが)を直視し、心のブレや乱れを回避する方法を提言する。
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