体は小さかった(小3当時で130センチ)が、徐々に飛距離やスキルを磨いて、昨年は日本ジュニア(12―14歳の部)で優勝を果たし、同世代の頂点に立った。
今年は高校に進学し、選抜大会で「15―18歳の部」の世界ジュニア日本代表を勝ち取った。本戦では個人6位で来年のシード権を獲得し、一緒に「優勝したい」と話していた根田との団体戦で優勝した。
直後にサンディエゴから英国に渡り、日本ジュニア優勝で出場資格を得た「ジュニアオープン選手権」に出場、2位の好成績を収めた。
昨年からメンタルトレーニングも取り入れ「プラス思考で考えるようになりました。それと、どこに球が落ちたらどう転がるかとかを考えながらやるようになり、マネジメントが以前とは変わってきました」というのが、好成績に結び付いている。
高校の先輩でパリ五輪日本代表の山下が、人柄を含めて目標の選手という。「プロテストに一発合格して、日本のツアーでやって、そのあとにアメリカで活躍したい」という今後の道筋を思い描いている。
海外で場数を踏んできた中3の仁科
また、今年の世界ジュニア「13―14歳の部」を制した仁科は、2人より1学年下の中学3年。初めて世界ジュニアに出たのは2022年、中学1年生のとき、「11―12歳の部」で本戦は7位だった。
昨年は代表選抜大会で敗れたが、今年は難なく「13―14歳の部」日本代表を手にし、大会前から「優勝」を狙っていた。初日3打差3位から2日目に首位に立ち、そのまま優勝した。
ゴルフを始めたのは小4と少し遅めのスタート。器械体操からゴルフに転向したのは「学力向上と集中力をつけるため」と当時のアンケートに答えている。
2年でトップレベルになることを目指して練習したそうで、実際に2年後、全国小学生大会で2位になり、同世代のトップレベルに達している。昨年の日本ジュニア(12―14歳の部)で、岩永に競り負けたが1打差2位になった。
世界ジュニアに初参加したときから「海外志向」。派遣や個人渡航も含め、昨年は中国やインドネシア、今年は韓国やハワイなどで試合をしてきた。苦労もあるが「それを含めて楽しいと思える」と、海外での場数が好結果に結び付いている。
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