女子ゴルフ「ネクスト・ヒロイン」候補は誰だ? 世界ジュニアで活躍した3選手の横顔に迫る

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仁科選手
仁科優花(写真:©国際ジュニアゴルフ育成協会(IJGA))

今年の世界ジュニアの後もアメリカに残り、ハワイ予選優勝で出場資格を得た「全米ガールズ選手権」に出場。予選を通過してトップ64によるマッチプレーでは2回戦に進んでいる。

ゴルフの好きなところを聞くと「ゴールがなく、どこまでも上を目指せること」という。向上心の強さが読み取れる。

「世界」を知る女子ジュニアの活躍に期待

今年の世界ジュニアでは、高年齢層(「13―14歳」「15―18歳」の部)の日本女子が、世界の同世代と比べトップレベルにあることを証明した形となった。

日本代表選手団団長で、2011年から日本代表派遣を行っている国際ジュニアゴルフ育成協会の井上透代表理事は「プロのレベルがアップするとともに、それに続くジュニアのレベルも年々上げていかないといけなくなっています。

オリンピックの体操競技で、かつてはウルトラCで勝てたのが、今ではウルトラEとかFを出さないといけないというのと似た状況が、競技ゴルフ全体にある。

その中で、根田、岩永、仁科は飛距離も出て、次世代のレベルを持ったプレーヤーになるであろうというのが想像できます」と話した。

世界ジュニアに日本代表選手団で出場を始めた2011年ごろは欧米勢と韓国勢の争いだったが、畑岡が当時15―17歳の部で連覇した2015、2016年ごろから、日本だけではなくタイや中国、台湾なども台頭してきている。

井上代表理事は「これからのツアーでは上位にアジア勢が増えて、欧米勢が減っていく傾向になっていくと思います」と予想した。

そんな近未来が予想される世界の女子ゴルフ界に向けて、根田、岩永、仁科といった中3~高1の世代が、世界の同世代の中で上位にいるのは、日本としては頼もしいところ。この世代のほかの選手たちの「やる気」にもつながるだろう。

そして「英語だけではなく他の言葉を話す選手たちとゴルフをし、外国の文化に触れた経験がある」(井上代表理事)という通り、何よりも「世界」を知っているのが大きい。

【写真】日本の女子ゴルフは今年も元気! 将来性豊かな女子ゴルフの選手たち(6枚)
赤坂 厚 スポーツライター

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あかさか あつし / Atsushi Akasaka

1982年日刊スポーツ新聞社に入社し、同年からゴルフを担当。AON全盛期、岡本綾子のアメリカ女子ツアーなどを取材。カルガリー冬季五輪、プロ野球巨人、バルセロナ五輪、大相撲などを担当後、社会部でオウム事件などを取材。文化社会部、スポーツ部、東北支社でデスク、2012年に同新聞社を退社。著書に『ゴルフが消える日 至高のスポーツは「贅沢」「接待」から脱却できるか』(中央公論新社)。

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