「暑い!」猛暑を回避する"旅行術"を考えてみた 交通機関の利用法、時間の使い方、グッズなど

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たとえば日中に東海道新幹線や飛行機で東京から大阪に向かう場合、進行方向左側の窓際に座ると、南側から長い間直射日光を浴びる可能性がある。

もちろんシェードを閉めたら回避できるが車窓がまったく楽しめない。素直に右側をおさえたい(新幹線の場合、対向列車とのすれ違いによる風圧の衝撃はあるが)。

朝7時までが勝負の時間

次に1日の時間の使い方だ。

まず、早朝からの行動を旨としたい。幸いこの時期は日の出が早く、日本の多くで朝5時には明るくなっている。気温も7時くらいまでなら比較的過ごしやすいはずだ。

観光施設が開いていないじゃないかという声もあるだろうが、拝観料をとらない神社仏閣や公園、さらに街歩きなら時間の制約がない。多くの店が閉まっているというマイナス点はあるが、最近は朝食を提供するカフェなども少しずつ増えてきており心強い。

なお、朝食が食べられるところを探すときに便利なのが、Googleマップだ。レストランというタブ→他のフィルタ→カスタムで営業時間を選ぶ。ここで曜日と時間を指定すると、そのときに空いているレストランだけが表示されるという仕組みだ。

「食べログ」で検索する際に「朝食」に絞り込むという方法も有効だ。

猛暑のピークとなる日中はどう過ごせばよいのだろうか。

まず、原則として外での観光は回避したい。そして、メインを美術館や博物館、屋内での買い物などに限定する。少し奮発して贅沢で時間のかかるランチにしたり、あえて日中を移動時間に回して、涼しいところで車窓を楽しむ時間と割り切るのも「あり」だろう。

また、近くに銭湯や日帰り入浴が可能な温泉があれば、一度、汗を流すのも手だ。入浴後は、リフレッシュした状態で午後の観光にのぞめる。

朝早く起きたぶん、眠気が襲ってくるはずなので午後を「シエスタ」としてホテルで仮眠するのもいい。「シエスタ」とはスペイン発祥と言われる、長い昼休憩のこと。

暑い日中は外出先からホテルに戻り、汗ばんだ身体をシャワーで流すだけでもかなり快適だ。こうした使い方をするためには、観光の合間にすぐ立ち寄れる場所の宿泊施設を選択することが重要だ。

「シエスタ」を取ったら、日が暮れ始める時間から再始動する。夕方以降に閉まってしまう施設は少なくないが、飲食店をはじめとした繁華街は夕方からがむしろ本番だ。

たとえば京都なら祇園や先斗町は暗くなってからでないと風情がない。ルーフトップバーやテラス席も夜風なら許せるレベルに気温が下がってくることもある。また、最近はライトアップや夜間拝観など、「夜活」できるところが増えてきているのもありがたい。

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