「暑い!」猛暑を回避する"旅行術"を考えてみた 交通機関の利用法、時間の使い方、グッズなど

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それでも日中灼熱のなか、歩かなくてはならないケースも出てくるだろう。その場合、まずは地下道やアーケードを探して移動するようにしたい。ショッピングモールなどのなかには通り抜けができる施設もあるので、あらかじめ調べておけば、涼しい中を移動することができる。

屋外の道しか選択肢がない場合、日陰を歩くのは多くの人が実践していると思う。狭い道の場合、日陰を選べばよいが、歩道が左右に分かれている場合は歩く前に日陰ができる方角を想定しておいたほうが無難だ。

街路樹がある場合にはその陰も利用できる。信号待ちなどの際はわずかな時間でも日陰を見つけるようにしたい。

歩く距離が少し長いときは、エアコンが十分に効いたコンビニエンスストアなどで、買い物がてら体の熱を冷まさせてもらう。冷たい飲み物を購入すれば、のどを潤すだけでなく、それを首や腕、額などにあてることで熱を冷ますこともできる。

暑さを乗り切るグッズは?

最後に防暑グッズについても触れておこう。

まず男女問わず用意したいのが傘だ。これは紫外線除けのためというよりも、強い日射を避けるためのものと考えたい。昨今はゲリラ豪雨も多くなっている。折り畳み傘のなかには軽量のものも少なくないので、日帰りで降水確率がゼロであってもカバンにいれておきたい。

ネッククーラーや冷感タオルなど、最近はさまざまな防暑グッズが出ているが、筆者が強く勧めたいのが扇子だ。うちわとちがってかさばらず、しかも軽い。まさに旅行にうってつけの防暑グッズといえる。

手洗い場など、水が得られるところがあったら、こまめに腕や顔、首回りを洗ったり、汗を拭きとったりするだけでも快適度は大きく異なる。

その程度ではこの猛暑に耐え切れない、という場合は洗濯したTシャツを絞り、干さずにそのまま着てしまうという選択肢もある。屋外では気化熱で、しばらくは涼しさを感じることができるだろう。

好むと好まざるにかかわらず、この異様ともいえる夏の猛暑に付き合わざるをえない。となれば、ただ単に耐えるのではなく、それをいかに回避するのか、旅行者一人ひとりの創意工夫が問われている。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は130カ国。共著に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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