結婚直後に豹変した妻と離婚すべきか? 妻が宣戦布告をしてきた!

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先にも触れましたがあなたの夫人とその家族のような性格の人たちは、良くも悪くも、あなたがそこまで不満を抱いていることに、気づいていません。夫人の、あなたの広島の実家のご両親に対する心遣いなど、不満に思っていることも伝えないと伝わりません。

伝える以前の問題だろうと言いたいところですが、価値観や愛情の置き所はそれぞれ違いますし、このような義理の関係は、まず型から入って心が伴っていくものなのです。その型さえ知らない人もいるのです。

離婚につき進む前にまず、親子3人で暮らしてみるのも一案です。その場合も、家計簿をつけるなどして夫婦のどちらが、どのような負担をしているのかを共有することが、相互理解を促進するために、大きな意味をもつことでしょう。

結婚後にサザミさんが豹変したと感じていること、当初の約束と違いサザミさんのご両親との同居を同意なしに強いられていること、まるでとらえられた働き蜂のような気持ちだということなど、心の中にある不満を伝えることが大切です。

するとサザミさんもマスオさんが気付いていない不満点を伝えてくれるかもしれませんし、不満を理解して反省してくれるかもしれません。

離婚を繰り返さないためには?

相手の真意を知る努力をする前にいきなり離婚する人が多いですが、そのような方は次に再婚しても同じように、不満の解消の仕方を知らずにすぐに離婚を繰り返してしまうものです。

結婚式を挙げれば、その日から理想的な夫婦になれるのではありません。その日をスタートに、どんな夫婦になりたいか、どんな家庭を作りたいか二人でよく話し合い、不満と上手く付き合いつつ共にたゆまぬ努力をしていく共同作業こそが、「家庭をもつ」ということなのです。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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