LEDライトは薄型+片側3灯でまとめ、リヤセクションでは拡がり感を演出。ギュッとした塊感はスイフトのフワッとしたキュートデザインとは好対照だ。いわゆるクーペスタイルのSUVだが、ルーフラインがそれほど強い弧を描いていないため、頭がスッと車内に入り後席への乗り降りもしやすかった。
上質感のあるインテリア
インテリアもこれまでのスズキ路線とは異なる次元で上質さをアピールする。各素材を使いわけつつ、2トーン配色として効果的に配した。センターパネルから立体的に伸びる造形もアクセントだ。しかし、いずれの手法も奇をてらったものではなく、たとえばドアノブなどはスッと力が入るところに配置されている。
車内の開放感はとても高い。コンパクトなボディからは想像できないほど広く、とくに後席は足元だけでなく頭上にもゆとりが大きい。インド市場では後席の利用率が高く、また大柄な人が座ることも多いというが、そこでの対応能力が結果として快適な乗り味を生んでいるようだ。後席試乗も行ったが、車内騒音も各国の競合車に対して低く抑えられていた。
ラゲッジルームの容積はボディサイズなりだが、6:4分割可倒式のリヤシートを倒した際にはフラットな床面が出現する。リヤバンパー部分の開口部には段差があり荷物を出し入れする際には一度、持ち上げる必要があるが積載物を固定できる利点もある。テールゲートは軽く操作性も高かった。
今回、フロンクスのプロトタイプにクローズドエリアで試乗できた。日本市場向けのパワートレーンは直列4気筒1.5L(100PS/135N・m)+マイルドハイブリッド(3.1PS/60N・m)となり、これにトルクコンバータ式の6速ATを組み合わせる。
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